冷たい君。


いや、もう一つ変わったことがある。
休み時間君はいつも本を読んでいたはずなのに
私のことを見ている気がする。

気がするだけなのかもしれない。

私の右側に君の席がある。
私の左側には窓がある。
もしかしたら君は
窓の向こうを見ているだけなのかもしれない。
だって私は君にふられている。
だからといって
君への気持ちがふっきれたわけではない。


なのにこれは反則ではないだろうか。
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