冷たい君。


「小鳥遊くん!」可愛い女の子が君を呼ぶ。
このときいつも思うことがある。
君が冷たくてよかったと。
なぜなら君は必ず「なに?」と
怪訝そうに言い放つから。
その冷たさが自分に向いたとき
どれだけ傷つくのか
少し考えてみたらわかるのに。
君の横顔を見て思うことは
やっぱり好きだと言うこと。
一目惚れだった。君の綺麗な顔に。
美しいとさえ思ってしまう姿に。
この気持ちを胸に秘めておこうと思うほど
君は冷たい。
でもそんな君が
どうしようもないくらい好きな自分は
やはりどうしようもないくらい馬鹿なんだと思う。
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