冷たい君。



君がわたしの頭を優しく撫でる。
その手を払い除けた。君は驚いて私を見た。

『馬鹿にしないでよ。
罪悪感からかなにか知らないけど
今更優しくしないで。
私がどれだけ惨めかわかる?
冷たくあしらわれてた方がよっぽどましだよ。』

涙で声が震える。
君を睨みつけながら言った私。
精一杯の強がりだ。

君のことが好きなだけなのに。

たったそれだけなのに
なんでこんなに傷つかなければならないのだろう。


君を好きにならなければよかった。


そんなことを思ってしまう自分がいる。
好きになった自分を否定してしまっている。
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