かいわ
「モックンも、なかなか好きもんですなぁ」

「変な言い方すんな。でも確かに、男二人で食らうもんじゃねーかもな」

「でも俺は頼むぜ!」

ピンポーン

『はい、ご注文を、おうかっ……お伺いします』

「二葉さん、かわいいっすね。あ、俺は本木。コイツは山谷っす」

『は、はい。よろしくお願いしますっ』

「じゃ、ストロベリーパフェとプリンアラモードをお願いします」

『はいっ、かしこまりましたっ』

「……本木」

「なんだよ?」

「なんだよー。俺より先に二葉ちゃんと話しやがって」

「ただの挨拶だろ」

「くっそぉー。かわいかったなー二葉ちゃん」

「俺は全然タイプじゃないけどな」

「モックンは男が好きだもんな」

「なんでだよ!……俺は年上が好きなんだよ」

「意外だなー。甘えたいんだ?」

「別にそんなんじゃねぇよ」

「えー?まあいっか。それより、明日から夏休みだぜ。どうすんの?」

「別にどうもしねぇよ」

「いやいや、今年こそ彼女つくらないと腐っちまうぜ俺達」

「ヤックンからそんな話が出るなんて、青天のへきれきですな」
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