【短編】素敵なプレゼント!



最後に辿り着いた場所は私たちの住む地域にある教会。


午前中は子供会のクリスマスパーティがあったらしく入り口にはクリスマスツリー、イルミネーションも飾られたままだった。


偶然、教会の人に会い中に入らせてもらうことができた。


「……懐かしいな〜」


私たちにとってクリスマスといえばこの教会。

歌うたったり、劇したりして。


そういえば、ずっと昔から喧嘩ばっか。

素直になれなくてここまできたんだね。



でも、もう……今日は────


「奈々ちゃん、もうすぐ閉めるよ〜」



「あ、はい……」


会えない。



教会から出ようとしたとき、階段を駆け上がる音がして……


バンっと大きな音をたて扉が開いた。




< 16 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop