【短編】素敵なプレゼント!
最後に辿り着いた場所は私たちの住む地域にある教会。
午前中は子供会のクリスマスパーティがあったらしく入り口にはクリスマスツリー、イルミネーションも飾られたままだった。
偶然、教会の人に会い中に入らせてもらうことができた。
「……懐かしいな〜」
私たちにとってクリスマスといえばこの教会。
歌うたったり、劇したりして。
そういえば、ずっと昔から喧嘩ばっか。
素直になれなくてここまできたんだね。
でも、もう……今日は────
「奈々ちゃん、もうすぐ閉めるよ〜」
「あ、はい……」
会えない。
教会から出ようとしたとき、階段を駆け上がる音がして……
バンっと大きな音をたて扉が開いた。