【短編】素敵なプレゼント!
「いっつも俺ら素直じゃねぇよな。でも、本当にずっと想ってた。……俺は奈々が好きだよ」
その言葉とこの温もりに涙が溢れ静かに流れた。
「お、おい、何か言えよ。こ、断んなら今のうちにしろよ。後からイヤだとか言われても聞かねぇからな」
「イヤ…じゃないよ。だってあたしも…」
“君なら大丈夫。ちゃんと伝えられるよ
素敵なクリスマスを”
「亮のこと、好きだもん。大好きだもんっ!」
言えた。
本当の気持ち。
ずっと、ずっと隠していた本当の気持ち。
素直に言えたよ、サンタさん。
「素敵な彼氏をくださいなんてただの口実。素敵な彼氏なんていらない。あたしは亮じゃなきゃダメなの。」
他の誰かじゃダメなんだよ。
あたしの運命の相手は亮しかいらないの。