オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
両親
「おはよ」

あくる日メールで呼び出した。大学のキャンパス内のカフェ。

「おはよう」

夢くんは、サワヤカな笑顔で丸テーブルの私の向かいに座った。

「大丈夫なの? 体調」
 
一度発作を起こしたのに遭遇してから、私は彼の体が心配だった。

「うん。――いつもどおり」

「走ったり、しない方がいいんじゃない? さしでがましいようだけど」

私はさっき頼んでようやく飲める温度になったカプチーノを口に含んだ。

すると、夢くんは苦い表情をした。

「――体が言うことを聞かなくなってるのが解る」

――ズキン!

その言葉と表情に、私の胸はうずいた。

「大丈夫? 季節のせい?」
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