オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
「いや……。まあ、ね。ところで俺、今日これからの4コマで終わり。梨聖ちゃんは?」

「今日はもう講義ないよ」

「そっかー。あの……」

夢くんが、私を誘おうとしているのが解った。

「待ってる。夕飯つくるよ。一緒に買い物行こ」

夢くんは心の底からの笑顔を見せた。

「うん――!!」

夢くんが買い物カゴをカートに載せ、“いざ出陣”と鼻息を荒げた。

夢くんの家から近くの、スーパーに私たちはやってきた。

なんか――まるで結婚してる夫婦みたいだ。

それを思って、彼も意気ごんでいるのかな?

「奥さん。今日の献立は?」

「奥さん、って。ははは。えーとぉ。ロールキャベツとぉ。――どうしようかな。サンマの唐あげと、んー。たきこみご飯とわかめご飯どっちがいい? 旦那さん」

「楽な方でいいよ」

「じゃあ、白米」
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