オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
「そりゃ好きだけど、私には――」
「夢大さんがいるのは解るけど、ね、行こうよ。ただで飲み食いできるよ」
それは魅力的なお誘いだったけれど。
そんな、彼氏がいながら合コンだなんて、行けるわけがない。
そこで、ブブブ……とテーブルの上の鈴のスマホが踊った。
「智哉からだ。え~と、うん。3:3でOKだって。今週末なんてどう、だって」
「私は行かないわよ」
きっぱりと私は言い放った。
「……仕方ない。じゃあ、さやか呼ぼうか。来るかな~、堅物だからな」
さやかには、彼氏がいる。
私の元カレと、ずっとつきあってきた。
そんなことをここでバラすのも、さやかの悪口になりそうで、やめておいた。
想太とさやかのことは、もう遠い過去の話のようだった。
私の中で、反芻できていた。もう、終わったことだ。
夢くんがいたから、私は泣くことができた。
夢くんがいたから、私はすんなりと立ち直ることができた。
「夢大さんがいるのは解るけど、ね、行こうよ。ただで飲み食いできるよ」
それは魅力的なお誘いだったけれど。
そんな、彼氏がいながら合コンだなんて、行けるわけがない。
そこで、ブブブ……とテーブルの上の鈴のスマホが踊った。
「智哉からだ。え~と、うん。3:3でOKだって。今週末なんてどう、だって」
「私は行かないわよ」
きっぱりと私は言い放った。
「……仕方ない。じゃあ、さやか呼ぼうか。来るかな~、堅物だからな」
さやかには、彼氏がいる。
私の元カレと、ずっとつきあってきた。
そんなことをここでバラすのも、さやかの悪口になりそうで、やめておいた。
想太とさやかのことは、もう遠い過去の話のようだった。
私の中で、反芻できていた。もう、終わったことだ。
夢くんがいたから、私は泣くことができた。
夢くんがいたから、私はすんなりと立ち直ることができた。