オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
一生涯かけて、愛するひとと、私は巡り合っていたから。
 
世の中のどんな辛いことも、太刀打ちできるような気がしている。
 
世の中を総て敵に回しても――そんな言葉があるけれど、私には今、その気持ちが良く解る。
 
私と、夢くんの関係はゆるぎないものだ。

「梨聖はともかく、帆乃香は来るわよね」

「別に行ってもいいけど……」

「あとは、さやかね。午後の講義で一緒だけども、いいや、メールしとこ」

「何、あんたまた帰って昼寝?」

「ん~ん、智哉とデート」
 
私と帆乃香はがくん、と肩を落とした。

「あ、夢大さんと別れる時は言ってよね。私、速攻もらうから」
 
私と帆乃香は、またがくん、と更に深く肩を落とした。
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