オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
のんびりと夢くんは言う。

「そうね。私もいつか、自分の子どもと一緒に見たいな」
 
父親は、夢くんであってほしい。
 
このまま同棲を続けて、そのまま結婚して。
 
私は、夢くんと幸せになるの。

「梨聖ちゃんと結婚する相手は幸せだろうな」
 
ぽつり、夢くんが呟いた。 

まるで、他人事のような言いっぷりだった。

夢くんは、私と結婚する気はないの?

言いたくても、何だか強要しているようで言えなかった。

恋愛と結婚は別派なのかな。

私は、夢くんと一緒に、幸せになりたいよ。

食べていたリゾットが、しょっぱく感じられた。
 
私のこころを映してか、それとも単に冷えてしまったからなのか。
 
私は一気にリゾットを口に運ぶ。
 
それを、牛乳で流し込んだ。
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