オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
海はいつでも、そこで待っていた。
 
お日様の光を反射して、遠くの方はキラキラと光っていた。
 
波が砕ける音が心地よい。
 
白いあぶくが、寄せては返す。
 
潮風が、髪の毛をさらっていく。
 
海岸には、誰もいなかった。
 
私と夢くんの、貸切状態だった。
 
私たちは、砂浜をゆっくりと歩いた。
 
砂は乾いていて、歩くのに難儀だった。
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