オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
「んー。どっか、南の島かなぁ。なーんもしないで一日中浜辺にいたいですね。今の季節だと、なんだかセンチメンタルになりますよね。日本の秋」
「秋……ね。趣きがあっていいんだけどね。そのキモチ解るよ」
手を組んで、肘をテーブルについて渡海さんは頷く。
「オープンカーって、すごく気持ちいいらしいんですよ。日本だと目立つから、南の国で乗ってみたいんです」
「ふむふむ。たしかに風がキモチよさそうだよね」
そこへ、ウェイトレスが料理を運んできた。
初対面のひとなのに、まるで昔からの友達のように会話をしている。不思議。
昔からなじんでいたタオルケットのようなひと。
私たちは声を合わせていただきますを言った。
私はオムライスをひとくち。うん。デミグラスソースがおいしい。
「おいしい?」
渡海さんがまだ料理には手をつけずに、私に尋ねてきた。
「おいしい」
「よかった」
「秋……ね。趣きがあっていいんだけどね。そのキモチ解るよ」
手を組んで、肘をテーブルについて渡海さんは頷く。
「オープンカーって、すごく気持ちいいらしいんですよ。日本だと目立つから、南の国で乗ってみたいんです」
「ふむふむ。たしかに風がキモチよさそうだよね」
そこへ、ウェイトレスが料理を運んできた。
初対面のひとなのに、まるで昔からの友達のように会話をしている。不思議。
昔からなじんでいたタオルケットのようなひと。
私たちは声を合わせていただきますを言った。
私はオムライスをひとくち。うん。デミグラスソースがおいしい。
「おいしい?」
渡海さんがまだ料理には手をつけずに、私に尋ねてきた。
「おいしい」
「よかった」