オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
「梨聖、飲みすぎて動けなくなって……迎えに来て欲しいんですけど」

夢くんの体調は大丈夫かな? それが心配だった。

「帆乃香の家にいます……大学近くの、ファミマの傍の……そうそう、そうです。そこのサンライズアパートの101号室です」

こころなしか、鈴の声がワントーン高い。

「大丈夫ですか? はい……はい、待ってますね」

そして鈴は終話した。

にこっと笑って、

「夢大さん、来るって」

と言った。

ああ、夢くんが来るのか……。

私は安堵を覚えた。

軽く、目を閉じる。

「それで、さやかは想太くんとうまくいってるの?」

鈴とさやかの話が始まった。私はふらふらしながらそれを聞いていた。

「うん。うまくいってるよ」
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