オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
呼んでも、白く硬くなってしまった夢くんはもう返事はしてくれない。

お兄ちゃん。

お兄ちゃん。

お兄ちゃん。

ねえ、妹がこうして呼びかけているのに。

ねえ、なんでもう応えてくれないの?

笑ってよ。

ねえ笑ってよ。

お兄ちゃん……夢くん――。
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