オヤスミナサイ~愛と死を見つめて~
私たち4人組は、仲良くしていた。

「街に行って、パンケーキでも食べてこようよ。新しいお店、オープンしたんだ」
と、帆乃香。

「そうなの? さすがリサーチ早いわね」

そう言うが否や、帆乃香はスマホを取り出し、今頃別の講義を終えたばかりのさやかにメール。

私も同じくスマホを取り出し、鈴にメール。

しばしあって、ふたつのスマホにレスポンスがあった。

「さやか、代返OKだって」

「鈴、これから一緒にパンケーキ食べに来るって」

私と帆乃香は顔をつきあわせて笑った。

「よし、行こうか」

「うん」

長い髪を揺らして、帆乃香は立ち上がる。

美人な帆乃香には、その黒髪が似合っていて羨ましい。

色素の薄い私は、色を抜いてもいないのに、髪の毛は栗色をしている。
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