Le Petit Princesse

この街の秘密

付いて行くと、そんなに歩かずに大きな建物にたどり着く事ができた。






「ここが図書館って所ね！」


「でもこんなことしてどうするの？」


「何か分かるかもしれないじゃない！
この街の事とか。」







そう言ってエリックとフローラの二人も図書館へ入っていった。



入ると、沢山の本が目に入った。






「何を見ればいいのか分かんないくらいだわ…」


「魔法の使い方が分かる本とかあればいいのになぁ…」


「あるよ！」








その本は表紙に“自分の得意な魔法を見つけよう”と書いてあった。





内容は大体こんなものだった。


まず人には使える魔法の種類が限られていて、何のエネルギーで魔法を使うかと言うことが大事であるらしい。


その例に、水で魔法を使う者、火で魔法を使う者、地面で魔法を使う者、月や星などで魔法を使う者などがある。


それらははっきりと仕分けられているわけではなく、水が得意な者も火の魔法が使えたりするのだ。


例えば水のタイプは、水からエネルギーを貰って魔法を使う事ができるわけである。






「ねぇ、これって僕達も魔法使ったりできるのかな？」


「できるんじゃないかしら！」


「もっと読んでみたら分かるかも！」






魔法の使い方にはこんな風に書いてあった。


魔法に呪文はなく、なりたいものや出したい物を強くはっきりとイメージする事が大事である。
また、生まれた時からできるようになっている魔法もあるが、ほとんどは後から出来るようになる魔法が多い。


何かに対する強い気持ちがあると、自分の魔力も強くなる。
誰かに恋をしたり、恨みを持ったりすると急に強くなったりする事がある。


生まれた時からできるような魔法は、自分にとって一番得意な魔法であり、身を守る時などは咄嗟にその魔法が出てくる事が多い。






「私の得意な魔法って何だろう…」



その時いきなりチャイムが鳴り、放送が聞こえてきた。






「本日の閉館時間が近づいております…」







その放送を聞き、二人は図書館を後にした。
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