Le Petit Princesse
朝になりエリックはふと隣を見ると、フローラが椅子に座って寝ていた。






「…何でフローラここにいるんだろ?」




エリックは寝ぼけたままフローラが寝ているのを見ていた。




薄い茶色の髪に長い睫毛、高い鼻に薄いピンクの唇。



フローラは気付いていなかったが、街を歩いている時多くの人がフローラを見ていた。





エリックは少し苦しくなる胸に気づかないふりをしていた。



その時、薄っすらと開いたグリーンの瞳と目が合った。



「あ、フローラ!おはよう!」






エリックは同様してやけに明るい声を出した。




「あれ?何で私エリックの部屋…」



フローラはそう言いかけて昨日の事を思い出した。


「そうだ、私昨日ずっと考え…」

「朝食の時間です。」




フローラの話はメイドの声によって遮られた。
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