Le Petit Princesse

謎の人物

二人は中庭を出た。


中庭は一階にあったため、二人はそのまま正面の玄関から外に出てみることにした。






城下町があり、城下町から左側に行くと海が見えた。


「あれ、どうしたんだろう?」


二人は海に行くとたくさんの人集りが出来ていて、人々の目線の先には大きな船があった。







「アルフォンス王国のブライアン王子よ!」

「美しいわ!あのグレーの瞳!」

「プラチナブロンドの髪!」



人々は物珍しく王子を見ながら、口々に褒め称えていた。




「そんなにイケメンなの?」




フローラはそう言いながら背伸びをすると、その王子のグレーの瞳と目が合った。





「うわぁ、あれはイケメンね…」


「本当だ!王子様みたい!」


「いや、王子だからね…」










二人が話しているうちに、その王子はフローラ達が昨日来たばかりの城の中へと入って行った。
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