Le Petit Princesse
フローラとエリックは中庭でずっと考えていた。






「私の父親って…もしかしたらルドルフ様なのかもしれないわ。」


「えっ?」


「だって、あの王子の言い方からしてそうよ…。」







"フローラ様の父はエリック様にとって憎むべき相手なのですよ?"

"ブライアン王子!余計な事を言うな!"






フローラは先ほどのやり取りを思い出していた。





「ルドルフ様、あんなに焦ってた…。
それに私、ルドルフ様の事見た時、見覚えがあるなぁって思ったの。」


「何となくフローラとも似てる気がするけど…。目とか髪とか。」


「…でもどうしてそれを私に教えてくれないんだろう…。」





フローラはそう言うと、心なしか切なげな顔をした。
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