Le Petit Princesse
「私はもうだめだ…使いたくなかったが最終手段だ!」


ルドルフは嘆くように言い放った。






「まさか…アングリア王国を…?」


「心配はいらない。アングリア王国の国民が死ぬわけではない。国民の力を集めるためにこの箱に入ってもらうのだ。
何としてでも、明日の日暮れまでにはその力が必要なんだ。」





「…分かりました。このアリティア王国の兵士総出でアングリア王国の国民を捕らえます。」


「だが、決して手荒な真似はするな。
無理もしないでくれ…。」




「…了解しました。」










ルドルフは精一杯の心遣いを込めて男に言った。
< 60 / 94 >

この作品をシェア

pagetop