忘れられた蛍


じゃあこの女の子は本当に私?


いや、私はこんなに愛らしくない

めんどくさかったけど仕方がないから押し入れから保育園のアルバムを引っ張り出した

「あ、ほんとだ…」

そこに写っている四歳の私は目の前にいる少女そのものだった

十秒ほど考えた結果

私の頭の中では

世界にはまだ解明されていない事が星の数ほどあるんだからまぁこんなこともあるだろうということに

にしても問題はこの子を養うお金

「おねぇちゃん…それ」

「んあ?」

ふと自分の手元を見ると結構な額のお金が手紙とともに握られていた

これには流石にびっくりしたが、手紙の文字も変わっていて更にびっくりした

まるで魔法じゃないか

「お金はてきとーに渡すねー
後で僕も会いに行くからねー
んじゃー☆」


…おかしいと思うんだけど。
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