SEL FISH
でしょ!? と同意する声が結構響いてしまった。
「だけど何でかすんごいキレられて、結局ムカついて別れちゃった。携帯の待受け、そんなに見られたくなかったのかな」
「…俺の見る?」
「えーどうしよう、その待受けがあたしだったら」
「そんなことないから是非見て」
即答ですか、と思いながらもガラケーをぱかりと開く。久しぶりの感触に手が馴染んでいる。
光った画面に出てくるのは……
「アニメ? ゲーム?」
「漫画」
答えを貰ってもイマイチパッとしない。
あたしがそもそもこの漫画を知らないから。