SEL FISH
何か、とそっちを見る。
「ジュース飲む?」
「何その雑なご機嫌の取り方!」
「あと一店行ったら諦めるから。そしたら夕飯奢るから」
「りんごジュース」
「…飲むのか」
苦笑したアキは自販機でりんごジュースを買ってくれた。それに少し気分が良くなって、電車を待つ時間に飲み終えた。
最後の一店とされたショップでは、残りわずかと書かれた貼り紙がされてあった。あそこまで素早く動けるアキは体育中でも見られない。
めでたく欲しいものを手にしたアキと一緒にファミレスに入り、夕飯の時間。