糸
なんでもない日常
雪がちらつく11月上旬。
私たちの街は一気に雪化粧。
そんなちっぽけな街で、
はしゃぐ私たち
「山川レンジャーレッド!
片山のぞみ、参上!」
「山川レンジャーイエロー!
高嶋紗良、参上!」
「山川レンジャ……って!俺たちにもやらせる気かよ!
こら、のぞも紗良もそこ降りろって。」
なんて仲の良い私たち。
飛び乗った公園のベンチの上から降りてそんなことを思う。
私、片山のぞみ。
山川レンジャーのレッドで……
というのは冗談で山川高校の1年生である。
「って!なんで私にもやらせてるの!
も〜!のぞってば!」
なんて少し抜けてるのは
高嶋紗良。
私の一番の親友。
「いや、紗良ノリノリだったぞ?」