君色の手紙
「………っ。颯……と………っ!」



遅すぎた恋。


そしてその恋は、本人には決して打ち明けることを許されない。


夢であってほしい!!



何度もそう願った……。







~♪


着信音が鳴っている。


もうあれから何時間経ったのだろうか?



私はしばらくベッドの上で泣き伏していた……。


今はとても出る気にならない。


「……でも、せっかくみんなと会えるんだし……行かなきゃ。」



のろのろと起き上がると、携帯を手に取り、電話に出る。



「……はい。もしもし。」



すると。



『………間宮?俺。脇屋だけど。』



え!!!



颯斗!!?



なんで?!!



「颯斗……なの?!!ど、どうかした……?!」



突然の出来事に完全に動揺している私!
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