君色の手紙
『悪い。お前の番号、アイツらから訊いてかけたんだ。……嫌だったか?』



アイツら……って、絵里のことだよね?


きっと。


「う、ううん…。あの、それよりも、さっきはなんだかごめんね!!い、嫌な態度だったね!私……。」


『べつに気にしてないからさ。逆になんか悪かったな?』



そんな……。



謝らないでよ。



「ううん。…………。」


『……………。』



うっ!!



ち、沈黙!どうしよ?!



………………。




あ!



そ、そうだ!!


「そ、そういえばさ!あのみんなで埋めたタイムカプセル!あれ掘り起こしたの?」


と、私は話を変えた。


『あれか!ついさっき見つけたところだぜ?懐かしかったけどさ、“俺こんな物入れてたっけ?!” っていうのばっか!みんなで笑っちまったよ!』


「そっか。……埋めた場所って何処だったっけ?」
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