君色の手紙
タイムカプセル
「はぁ、はぁ、はぁ。」
校庭に入ると、そこにはもう人は居なかった。
何処だろう?
みんなまだ居るのかな?
颯斗は?!
すると。
「間宮!!」
あ!颯斗!!
校庭の隅にある、大きな木の下で颯斗が立っていた!
「颯斗ッ!!」
私はその木を目指して走った。
「早く来いよ!お前の分、ちゃんとあるぞ!」
全力疾走して息も絶え絶えだ!
あれ……?
そこでふと気づく。
「ねえ、みんなは?颯斗一人??」
「え”。……あぁ、なんか他の奴らは飲みに先に行くってよ!」
「そ、そうなんだ。」
まさか、颯斗と二人きりになれるとは思わなくて……。
ど、どう振る舞えばいいんだろ?!!
私が戸惑っていると、颯斗は小さなダンボールを渡してきた。