君色の手紙

手紙

私、なんのために此処に戻ってきたんだろう……。



過去をやり直すため?



過去に戻って颯斗に好きだって言いたかった?


私は手元の思い出の品に目を落とす。



どれもあの頃と変わらず、時間が止まったまま……。




すると。




「あれ……?何これ。手紙?」


ダンボールの壁にペタッとくっついていたため、見逃していた。



手紙には『間宮さくらさんへ』と書いてあった。




???




「なんだ?お前宛の手紙か??」



颯斗も気になったのか、覗いてくる……。


「うん…。いったい誰が?」


差出人の名前は書いてない。


「読んでいいのかな?なんかドキドキする……。」


「べつに構わないだろ!お前への手紙なんだから。それに、相手の名前知りたいし!!」



と颯斗が好奇心旺盛を全開にしてきた!
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