君色の手紙
え…………?




後悔……………??




ど、どういうこと???




颯斗は構わず続ける。


『この手紙を読んでるときは、ちゃんとあの人に素直になれてますか?


ちゃんとあの人に気持ちを伝えましたか?


あなたはとても意地っぱりだし、


恥ずかしがり屋だし、


素直じゃないから、すごく心配です。


今の私はとても意地っぱりだから。』



え!!!



…………………これって、まさか!!



『そのせいで、いまの私は胸がはりさけそうです。


なぜ、あの時、あの人が勇気を出して告白してくれたのに、


私は黙ってしまったのでしょうか?


桜の木の下で告白してくれたあの人は……』




そこで、颯斗の朗読がピタリと止まった!!!



そして颯斗の目が徐々に大きく開いていく……!!
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