君色の手紙
颯斗……!


好きだよ!!



ずっと颯斗だけだった……。




でも!!!




私はその温もりを突き放したっ!!



そして ーーー。



「……バイバイ。颯斗。」





「ーーさくらッ!!!」



私は精一杯の笑顔を作って、颯斗の元から走り去った……。



どんなに颯斗が私を呼んでも、もう振り返らなかった。




颯斗、


さようなら。



大好きだった!




走っても走っても涙は枯れず、


私の恋心はあの桜の木の元へ置いていこうと誓った。
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