君色の手紙
「なんでいつも俺に言わねぇんだよ!!!……なんで、なんで黙って居なくなるんだよーーーー!!!!」


「颯斗……!」



と、その時!




プルルルルル……



発車のベルが鳴った!!




「っ!颯斗!!」



言うなら今しかない!


私は窓から身体を乗り出し、颯斗に向かって叫んだッ!!



「颯斗ッ!!!今まで言えなかったけど、大好きだったよッ!!!!」




それと、言わなきゃ!



言ってあげなくちゃ!!




「結婚、おめでとうーー!!!元気でねッ!!!」
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