君色の手紙
「……っ。あ、うん!元気だったよ!颯斗も……なんか成長したね?」


「ハハッ!成長しないといつまで経ってもチビのまんまだな、俺。」



颯斗、声低い。



それと、私のこと……



名前で呼ばない。


でも颯斗の笑顔は昔のままだった。



すると絵里が颯斗に詰め寄った!


「あ!ねえ、颯斗さ、さっき綾子とコイツからも聞いたんだけど、結婚するってほんと?!!」



ドクンッ!



一気に胸の奥が熱くなる…!



「え?……………あぁ。まあな。」




!!!




本当……なんだ………。



結婚するって……。



私は頭を鈍器のように叩かれた、そんな衝撃を受けていた!!


「マジかよ!!俺、颯斗に先越された!」


「おめでとう、颯斗!!相手の子、高校の時のサッカー部のマネージャーなんでしょ?」


「もうそこまで知ってんの?はぁ~。お前らって相変わらず暇だよな。」


と、颯斗がわざとらしくため息をついた。
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