田中君が好きなんです
「俺が叶えてみせるよ」
「えっ?」
「この手は絶対に離さないから」
田中君には、わたしの心が伝わったみたい
言葉にしていないのに伝わるのってすごく素敵...
「田中君!」
「ん?」
「だーいすきっ!」
「...ほら行くよ」
私の手を引いて、私の三歩前を歩く田中君
顔が、赤いの見えてるよ?
『照れてるの?』
なんて言わない
だってそしたら田中君はこういうもん!
「『俺だってすきだから』」
あ、被った...
ふふっ
「田中君、まって~」
少し小走りになって田中君の横へ行く