星空の奇跡【短編】
「あたし早乙女さん狙っちゃおー」
さおとめさん……?て言うんだ。
なんだか……名前まで王子様……。
「あっ、そろそろ準備しなきゃね!みんな、頑張ろう!!!」
そして、ついに開演……。
ドキドキしながらステージに上がる。
1曲1曲、どんどん進んでいき、ついにバイオリン・コンチェルト……。
楽譜をめくる指でさえも震える。
早乙女さんがステージに上がると、オーケストラの演奏会とは思えないほど黄色い声援が飛ぶ。
震える指を ぎゅっと手の平に収め、深呼吸をする。
大丈夫……大丈夫……。
曲が始まり、会場は期待と惚れ惚れした視線で、異様な緊張感に包まれる。
『が・ん・ば・れ』
……え?
バイオリンを調整するふりをして、お客さんに背中を向ける早乙女さんは、私に口ぱくで微笑んだ。
私が緊張してるの、気付いたの……?
さおとめさん……?て言うんだ。
なんだか……名前まで王子様……。
「あっ、そろそろ準備しなきゃね!みんな、頑張ろう!!!」
そして、ついに開演……。
ドキドキしながらステージに上がる。
1曲1曲、どんどん進んでいき、ついにバイオリン・コンチェルト……。
楽譜をめくる指でさえも震える。
早乙女さんがステージに上がると、オーケストラの演奏会とは思えないほど黄色い声援が飛ぶ。
震える指を ぎゅっと手の平に収め、深呼吸をする。
大丈夫……大丈夫……。
曲が始まり、会場は期待と惚れ惚れした視線で、異様な緊張感に包まれる。
『が・ん・ば・れ』
……え?
バイオリンを調整するふりをして、お客さんに背中を向ける早乙女さんは、私に口ぱくで微笑んだ。
私が緊張してるの、気付いたの……?