星空の奇跡【短編】
柔らかい栗色のサラサラの髪に、優しく頭を撫でてくれた手、無邪気なキラキラした笑顔。


あの ゆうくんは 今どこに居ますか―――?


毎年7月になると、さらにゆうくんを想う。


会いたくて会いたくて。


でも、もう20歳だもんね。



彼女とか



いるよね……。




もう……ゆうくんは、思い出にしてバイバイしなきゃね……。




「間宮志帆さん、至急学長室へ―……」



レッスン室で、ぼーっとしていると呼び出しの放送が聞こえた。




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