星空の奇跡【短編】
*七夕*
コンコンと、高級なドアをノックする。
「間宮です」
《入って》
中から学長の声が聞こえ、緊張しながらも、ゆっくりとドアを引いた。
「失礼します……」
普段、学長から呼び出される事なんて滅多にないから、恐る恐る学長の顔を見る。
「実はな……お前にトラをお願いしたいんだ」
「トラって…どこかの楽団のエキストラですか?」
「あぁ。お前ハープを弾けるだろ?ハープ奏者が骨折して、だめになったそうだ。だから、この学校で優秀なハープ奏者を1人お願いしたい、と連絡が来た」
「それは……どこの……」
エキストラなんて、今まで声をかけても、もらえなかった。
ごくりと唾を飲み込む。
「日本交響楽団だ。」
日本交響楽団は、日本で1番有名なオーケストラ楽団……。
嘘……?
その楽団の演奏会に、私が一緒にステージに上がり、演奏をするのがエキストラ……。
「悪い話ではないが、少々急でな。本番は1週間後だ。7月の第1週末。これ、楽譜だから練習しとけ。」
どっさり楽譜を受け取り、またレッスン室にこもった。
どうしよう……。
こんなにたくさんの曲、1週間後に弾けるかな……。
「間宮です」
《入って》
中から学長の声が聞こえ、緊張しながらも、ゆっくりとドアを引いた。
「失礼します……」
普段、学長から呼び出される事なんて滅多にないから、恐る恐る学長の顔を見る。
「実はな……お前にトラをお願いしたいんだ」
「トラって…どこかの楽団のエキストラですか?」
「あぁ。お前ハープを弾けるだろ?ハープ奏者が骨折して、だめになったそうだ。だから、この学校で優秀なハープ奏者を1人お願いしたい、と連絡が来た」
「それは……どこの……」
エキストラなんて、今まで声をかけても、もらえなかった。
ごくりと唾を飲み込む。
「日本交響楽団だ。」
日本交響楽団は、日本で1番有名なオーケストラ楽団……。
嘘……?
その楽団の演奏会に、私が一緒にステージに上がり、演奏をするのがエキストラ……。
「悪い話ではないが、少々急でな。本番は1週間後だ。7月の第1週末。これ、楽譜だから練習しとけ。」
どっさり楽譜を受け取り、またレッスン室にこもった。
どうしよう……。
こんなにたくさんの曲、1週間後に弾けるかな……。