星空の奇跡【短編】
「では、リハーサルを始めます」
本番のホールでのリハーサル。
楽器の音を合わせるチューニングをしてから、1曲……1曲と曲が進んでいく。
「では、最後にバイオリン・コンチェルト」
いよいよ……最大の不安。
バイオリン・コンチェルト……。
ゲストであるバイオリンのソロ奏者が、ステージに出て来た。
私の横を通って、ステージ中央にいく。
その時ふわっと柔らかな甘い匂いがした。
私の胸も、何故かトクンと弾む。
なに……この人。
見た目は、まさに王子様……。
爽やかな笑顔で高そうなバイオリンを持って……。
「では、曲の頭から……」
いよいよ、不安要素が満載の、曲のリハーサルが始まる。
曲の始めは、バイオリンのソロはまだない。
その時、バイオリンの彼が近付いて来る。
弦でも切れたから、舞台裏に行くのかな……なんて思っていると、私の横で立ち止まった。
「ソロの所は、僕を信じて、ついて来て。僕だけを……考えて……」
耳元で囁かれた、甘く低い声に、背中がゾクッとして 頭の奥が痺れる……。
「は、はい……」
よろしく、と微笑まれると、心臓がまた激しく動く。
本番のホールでのリハーサル。
楽器の音を合わせるチューニングをしてから、1曲……1曲と曲が進んでいく。
「では、最後にバイオリン・コンチェルト」
いよいよ……最大の不安。
バイオリン・コンチェルト……。
ゲストであるバイオリンのソロ奏者が、ステージに出て来た。
私の横を通って、ステージ中央にいく。
その時ふわっと柔らかな甘い匂いがした。
私の胸も、何故かトクンと弾む。
なに……この人。
見た目は、まさに王子様……。
爽やかな笑顔で高そうなバイオリンを持って……。
「では、曲の頭から……」
いよいよ、不安要素が満載の、曲のリハーサルが始まる。
曲の始めは、バイオリンのソロはまだない。
その時、バイオリンの彼が近付いて来る。
弦でも切れたから、舞台裏に行くのかな……なんて思っていると、私の横で立ち止まった。
「ソロの所は、僕を信じて、ついて来て。僕だけを……考えて……」
耳元で囁かれた、甘く低い声に、背中がゾクッとして 頭の奥が痺れる……。
「は、はい……」
よろしく、と微笑まれると、心臓がまた激しく動く。