私と、総長と、幹部候補の三角関係。



「美味しかった。ありがとう。」


待ちあわせの場所でお礼とバイバイを言ってから家に向かって歩き出す。



今日は本当に楽しかった。


遼のことが沢山知れた。


また一歩、本来あるべき彼女へと近づけた。


彼女としてはまだまだ。
私が遼を好きになるまで軽々しく遼の彼女だと名乗ってはいけない気がした。



帰ってからはメールを見ることもせず、ベットに沈む。



今日1日。


遼は私のためにいろいろしてくれた。

ケーキバイキングも奢ってくれた。


「お礼をする。」と言っても『また、今度な。』の一点張り。


遼の『また、今度な。』に罪悪感が膨れ上がった。


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