私と、総長と、幹部候補の三角関係。




本当は分かってた。


私が遼を好きになることはない。



だから、私と遼の間には空白があった。

何色にも色づかない空白が…。




その空白を埋める人物。


それは誰なのか。それも分かっていた。


それでも、その想いは告げないつもり。


今までお世話になった。だから、これ以上彼を困らせてはいけない。


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