私と、総長と、幹部候補の三角関係。
後ろ姿しか見えない男の子の肩をとんっと押して驚かす。
ずっと隠れてた私と同い年くらいの人。
背がちっちゃくて、背中を押しただけなのに涙目になってる男の子。
泉ママが来て。
「コタロー。また、泣いてるのー?」
挨拶をすませたらしい泉ママが呆れたように笑っている。
「ごめんね。この子、人見知りなの。良かったら仲良くしてあげてね。」
私は力強く笑顔でうなずいた。
背は私より小さくて、すぐに涙目になる。
これが私にとっての幼なじみの第一印象だった。