私と、総長と、幹部候補の三角関係。
二人の間には恐ろしいほどの殺気。
西谷先輩は総長だけど遼も引けを取らない。
『なんだと?』
睨みつける西谷先輩。
機嫌を損ねたのか
『今日は帰る。』
そう言ってバイクの鍵をくるくる回して帰っていった。
その後の溜まり場の空気は最悪で気まずい空気が流れる。
幹部さんたちは2階に上がっていって私と遼は下っ端の人たちと一緒にいる。
『帰るか?』
私の顔をのぞき込んで言う。
我に返った私は頷く。