私と、総長と、幹部候補の三角関係。
もしかしたら、もしかしたら、私は西谷先輩を諦められるのかもしれない。
けど、そんな温いことじゃない。
私が辛い時、いつも側にいてくれたのが西谷先輩だった。
なにかあるたびに駆けつけてくれて、守ってくれる。
西谷先輩には気づかれてた。だから、守ってくれた。
辛い辛い思い出。
何回泣いただろうか。
どれだけ悔しかっただろうか。
味方なんて西谷先輩しかいなくて、その先輩にも都合があっていつも守ってくれるわけじゃない。
だから、強くなろうとしたんだよ?
一人でも乗り切れるって信じて。
でも、そんな甘いことじゃなかった。