私と、総長と、幹部候補の三角関係。
『ヒーヨちゃん!おーきーて!』
私とコータの部屋はちょうど向かいにある。
普段目覚ましを掛けてもらっても起きることができない私には、私専用の目覚まし、コータが居た。
コータはいつも同じ時間にベランダから私を呼ぶ。
そんな、目覚まし声にも私は気付かない時があるらしい。
そんな時は、コータがベランダをつたって私の部屋に入ってくる。
私の部屋の中で
「ヒーヨちゃん!。おきてー!!」
その大声でやっと起きる私。
「はょ。」
目を擦りながら笑っておはようを言う。
すると、コータも笑ってくれる。
普段笑わないコータの笑顔を見ることが出来る私はいいポジションに居る。
誰にも譲らない、私専用の席。
コータの隣が私の席で、私の隣がコータの席だった。