隣の家の王子様♡~俺様幼なじみに恋をした~
「……お前、バカだな。わざわざそれ言いにここまで走ってきたわけ?」
耳元で聞こえる大好きな人の声……
「……うんっ」
「……ありがとうは、こっちのセリフ。あかり、サンキュー……。」
「っ……うん」
「……これ、夢なんかじゃ、ねぇよな?」
へ?
そっと顔を上げれば、冬樹と目が合う
「……夢なんかじゃない。あたしは、あたしが好きなのは冬樹だよ。」
「そっか……。はぁ、なんか今までのことが全部バカバカしく思えてきた……」
「え?」
冬樹は力のない声でそう言うと、そっと体を離した
「一度しかいわねぇから、よく聞いとけよ?」