桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「わかんねぇよ。…光汰、人が来ねぇように見張っとけ」


「はぁ…。あんま桃姫イジめんなや?まぁ、見張りはやったるさかい安心しぃ」


って!何勝手に話を進めてるの?!


私ヤルなんて一言も言ってないよね?!


そして光汰!!


イジめてると思うなら止めよう?!


そんなこと言いつつ目がキラキラしているし?!!


本当は止める気ないでしょ!


「光汰さん、言ってることと表情、全然噛み合ってませんよ」


「ヴッ。仕方ないやん。桃姫をこんな間近で見ることなんてあんま出来へんねんから」


…毎日隣にいるけどね。


「…とりあえずお前らどけ。桃姫、俺は諦めが悪いんだ。勝敗が決まるまで付き合ってもらうぞ」


勝敗ってことは、本気を出せば早く終わるんじゃ?


…いや、これは逆にチャンスかも。


龍哉の実力を知れるわけだし。


でもなー…まだ仲間ということが引っかかる。


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