桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「樹」
「…はい」
「樹はまだ入ったばかりだから知らないことも多い。…秘密事項のこともそう」
自分で気づく人も中にはいるけど、まだ13歳の樹には気づくことはキツイ。
だから誰かが教えないといけなかった。
だけど、黒狼のほとんどが自分で気づいた子たちばかりだから教える習慣がなかった。
言わなかった私にも非がある。
「今回のことはちゃんと伝えていなかった私のミス。樹が気に病む必要はないよ」
「ゆ、ユズさんのせいじゃないですっ!!全部俺のせいなんです!!」
「私のせいなんだよ!!…仕事ばかり気にして、黒狼は大丈夫ってユウに任せっきりで」
ユウに任せっきりにしたから。
総長なのに、〝内〟ではなく〝外〟にいたから。
だから樹が悪いんじゃないんだよ。
「樹、自分のせいと悔やむなら、その気持ちをこれからに活かそう」
「これから…?」
悔しい気持ちは強い力となる。
…時にその気持ちは憎しみになってしまうこともあるけど。
「…はい」
「樹はまだ入ったばかりだから知らないことも多い。…秘密事項のこともそう」
自分で気づく人も中にはいるけど、まだ13歳の樹には気づくことはキツイ。
だから誰かが教えないといけなかった。
だけど、黒狼のほとんどが自分で気づいた子たちばかりだから教える習慣がなかった。
言わなかった私にも非がある。
「今回のことはちゃんと伝えていなかった私のミス。樹が気に病む必要はないよ」
「ゆ、ユズさんのせいじゃないですっ!!全部俺のせいなんです!!」
「私のせいなんだよ!!…仕事ばかり気にして、黒狼は大丈夫ってユウに任せっきりで」
ユウに任せっきりにしたから。
総長なのに、〝内〟ではなく〝外〟にいたから。
だから樹が悪いんじゃないんだよ。
「樹、自分のせいと悔やむなら、その気持ちをこれからに活かそう」
「これから…?」
悔しい気持ちは強い力となる。
…時にその気持ちは憎しみになってしまうこともあるけど。