桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「ユズ、そろそろ解散しないと時間やばいよ」


そうでした。


族と言っても、何かがない限りはみんなの溜まり場でもあるここ。


この中には中学生もいる。


そんな子を夜遅くまで倉庫にいさせるわけにはいかないと、ユウと私で決めた倉庫開放時間。


倉庫を開けるのは朝の9時で、閉めるのは10時と決めた。


破ればキツイ罰がまっている。


1回破った子がいて、ユウから与えられた罰はいろんな飲み物を混ぜたエグイ色をした飲み物。


それを一気飲みをするというもの。


色からでも想像ができるように、味も最悪だったみたいで、飲んだ瞬間その子は気絶してしまった。


それ以来、ルールを破る子はいなくなったんだ。


まぁ、誰もあれは飲みたくないよね。


それを普通に飲むユウは本当にすごいと思うよ。


そんなわけで、現在の時間は9時50分。


うん、後10分しかないね。


10分で挨拶して片付けて、10時に間に合うかな?


…いや、間に合わせないとみんながユウの餌食になってしまうっ。


それだけは避けたいっ!


< 156 / 230 >

この作品をシェア

pagetop