桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「柚瑠様のクラスはS組です。中には族に入っている者もいるので気をつけてください」


「ん、了解」


族に入ってるものな。


まぁ、あれだ。


派手なことさえしなかったら、安全だし、バレることもないだろう。


白龍は影から守ればいいわけだし。


「…あ、先生ってどんな人?」


俺の場合は先生にもよるからなー。


苦手な先生だったら、反抗的になってしまう。


退学はないだろうけど。


いったいどんな先生なんだろう。


そう思っていた俺は、驚きの言葉を聞くことになる。


「俺ですよ」


「……………は?」



今…俺って言った?


は?なに?


どーゆーこと?


「この学校、不良が多いせいで先生が何人もやめていってしまったんです」


まぁ、普通の人からしたら不良は怖いだろうからな。


当たり前か。


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