桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「なんだ、知ってたの」


「波多野組の情報網舐めないでよ?…今のところは白龍も偽の情報に騙されてるから、麗が本当のことを知ることはないと思う。けど…」


「いつバレるかわからない…か」


「そこなんだよねー。轟がいつ白龍を襲うかわからないから、対策もなかなか決まらないし」


まぁ、今のところは私が柚瑠として白龍のソバにいて守ることで何とかなってるけど。


それがいつまで持つかわからないし。


「なるほどね。とりあえず俺たちは、いつでも動けるようにしといたらいいんだよね?」


「うん。3日後って言ってるけど、本当かどうかわからないからね」


ぐい〜っと手を伸ばし、背伸びをする。


そろそろ休もうかな。


明日も早いわけだし。


「じゃっ、私はもう部屋に行くね。ユウも!部屋に行って寝ること!パソコンは禁止だからね?」


「…わかったよ」


はぁ…っとため息をついたユウ。


その表情を見る限り、今日は大人しく寝るだろう。



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